海外連携Globalization

海外調達

Overseas Procurement

アークテック株式会社は、フィリピン工場と連携して製品提供しています。

国内生産品を海外へシフトする国外生産・国際調達を行っているメーカーは年々増えていますが、品質重視の製品は国内調達するしかないという声もあります。

海外調達と国内調達の違い
     

海外調達と国内の違いには、以下のようなものがあります。

  • 取引形態
    国内取引の系列、大手企業(発注企業)に都合よい取引形態は通用しない
  • 品質の考え方
    日本流の“QCDのすべてを求める”は難しい
    高品質・短納期は高い・・・は当たり前です
  • サンプル・試作
             
    アジアの多くの中小企業の“試作品”は、量産品の保証にはなりません
            海外企業の中には、試作を大量受注の“撒き餌”と考えているところもあります
  • 為替の変動
             
    海外調達担当者の最大の使命は、“日本より安く調達”ですが、外国為替レートの変動には注意が必要です
  • 系列意識
    下請け意識は薄く、同列又はサプライヤ(パートナー)の認識である
  • 見積もりの考え方
             
    見積もりは“その場限り”で、ヒマなら安く、忙しければ高くなる
            仕様変更、納期変更も当然コストUPとなります
  • 海外調達の納期の長さ
             
    製作後の輸出手続き、通関手続きなど、国内調達に比べ、煩雑な手間がかかります
            また、海外中小企業の担当者に“納期厳守”の意識はありません
  • 商習慣
             
    国内調達のように、「納品、検収後、支払いは手形で」は、通用しません
            契約時に全額または1/2、納品時に残額請求は当たり前
     

海外調達を国内調達に近づけるために「アークテック」は様々な努力をしており、多くのお客様に「海外調達によるメリット」をお届けした実績がございます。

海外発注の資材調達品・部品調達品を品質保証してお届けいたします!

海外調達の問題点
     

海外調達の問題点としては、以下のようなものがあります。

  • 暗黙の了解が期待できない
    暗黙知を明示知化した“誰でも分かる”仕様書が必要
    単なる翻訳では作成できない英文仕様書作成の難しさ
  • 量産品の問題
    試作品では問題なかったが、量産品では不良になる
    不良に関しては対応してくれない
  • コミュニケーション
             
    歴史・国民性・商習慣の違いから、コミュニケーションが取りづらい
  • 為替変動
    決済通貨の選定、取引金額が為替により変動する
     

他にも、取引通貨選定、為替シェアリング、法規制等、国内取引とは違った問題点が多いのが現状です。
さらに、日本製品の要求品質(規格)は、米国のUL基準よりも厳しく、海外調達では、調達先の選定~契約までしっかりとした調査が必要です。

     

海外へ生産をシフトしようと考えているメーカーは、このような悩みを抱えています。

     

アークテック株式会社(本社)と、本社100%出資の子会社アークテックフィリピンの緊密な連携体制により、リスクの少ない海外取引を実現し、御社のお悩みを全面解決いたします!

当社が提供する海外調達の利点
1輸出入業務の完全受託
資材担当者様の煩雑な輸出入業務は不要です。
      国内のアークテック(株)が、すべて実行いたします!
2スムーズな円取引
国内のアークテック(株)が窓口となり、ご契約いただくことで、
問題なく円取引が行なえます!
3品質・納期の問題解決
高品質・短納期の問題を、国内のアークテック(株)と
フィリピンのARKTECH PHILIPPINES, INC. が解決します!
4国内外の連携
厳しいお客様の要求も、国内と海外の緊密な連携プレーの対応でクリアいたします!
5対応速度
万一の不具合にも、国内のアークテック(株)が素早く対応します!
6日本人スタッフの常駐
日本人スタッフが3名常駐しておりますので、
日本語での対応や品質管理体制も万全です!

不可能と諦めていた、理想的な国際資材調達が実現できます!

当社が提供する海外調達について
  • 図面・仕様書
    まずは製品の図面(またはCADデータ)・仕様データ(または技術標準・検査基準)をご支給ください。国内の担当者が、図面の内容や製品仕様の打合せをさせていただきます。
    万一図面に寸法のヌケや、作図上の不具合が発見された場合でも、そのまま製作にかかることはありません。まず日本国内のご担当者様に、最終確認のご連絡を差し上げます。ここで入った修正は海外工場で行ないますので、いったん日本から離れたデータ(図面)に修正が発生した場合も、問題無く対応できますのでご安心ください。
  • デジタルセンター
    フィリピンの「デジタルセンター」では、工科大卒の優秀な現地スタッフが三次元CAD設計を行っています。テレビ会議システムによる本社技術者との綿密な打合せにより、仕様書作成、試作製品の三次元設計、検査用図面、NC加工データ等を作成しています。
  • 三次元データ作成
    二次元図面データは、フィリピン工場(デジタルセンター)にて三次元データに変換され、図面上の要修正箇所がチェックされます。
    通常は、お客様から提供された紙図面、あるいは二次元CADデータからCAMデータ(NC加工プログラム)を作成し、その後の加工工程に送られます。しかし当社では、三次元CADデータまでを作成し、展開時における接合部のミス防止や、曲げシミュレーションの実行、各加工工程への加工情報作成、検査画像のために、立体画像の作成を行っています。
  • 品質・環境対応
    ここまで進んでいる海外のRoHS、環境対応!取引先の殆どが日系大手企業のお客様のため、フィリピン工場のRoHS・環境対応は万全です。RoHS非対応品の混入はありません。
    フィリピン工場では2006年ISO9001:2000とISO14001:2004をドイツのテュフから登録しました。
資材
  • 板材
    フィリピン国内で使用される金属板材は、韓国・欧州・中国・日本と、世界中から輸入しています。
    当社で使用する金属材料は100.0%日系メーカーからの輸入品を使用しています。SPCC、SECC、SUS304、SUS430、ALなど殆どの薄板金属が入手可能です。極薄板(0.3㎜以下)やスプリング材などは日本から取り寄せられておりますので、ご相談ください。
  • 部品
    ネジや蝶番、スタッドなどの部品は日本メーカーのものが主流です。その他アメリカや欧州の製品を数多く流通しています。
  • 優良海外材料
    今まで、当社で使用している金属材料は、全て日系のメーカーの製品を購入・使用してまいりました。
    しかし、お客様からのさらなるコストダウンの要請にお応えするために、海外の金属メーカーの材料を調査してまいりました。
    日本製品と遜色のない、ステンレス角パイプ材料などを調達する事ができるようになりました。
    是非ご検討ください。
  • 塗装・メッキ
    当社のお客様の大半は、日系の超大手企業様です。従って塗料の品番や塗料メーカーの要求仕様においても、日系メーカーのご指定が多く寄せられます。これらの厳しい塗装・メッキ品質要求に対応できます。
    メラミン焼き付け、粉体、電着、シルク印刷、パテ付けやマスキングなど、工程が多いものも得意です。
  • RoHS(ローズ)対応
    フィリピンでは製品含有化学物質の管理体制の整備が進んでおり、RoHSやグリーン調達への対応では、フィリピンは日本より先行しています。
加工内容
製造ラインは24時間稼働が可能です。ワーカーは多シフト体制で、生産性、品質ともに十分ご満足いただける生産体制が構築されています。
  • プレス・金型
    プレス加工は150t(アイダ)までの加工が可能です。金型も社内で製作・修理・調整しています。
  • ベンディング
             
    アマダ製のベンダーが6台稼働しています。タレットパンチ同様、国内の本社工場と同じ金型が使用できます。
  • 溶接
    スポット溶接、Tig溶接、半自動溶接、スタッド溶接に対応できる溶接設備が充実しております。
  • 仕上げ
    バリ取り、仕上げは、デバリングマシン・バフ・各種サンダー・グラインダーで行っています。 洗浄・防錆処理、防錆包装・帯電防止包装も指定できます。
  • 機械加工
    旋削、フライス、マシニング加工
  • 表面処理
    塗装(メラミン、粉体、電着)シルク印刷
    メッキ(亜鉛、銅、ニッケル、他)
  • タレットパンチ
    海外工場では、5台のタレットパンチ機が24時間稼動しております。
    これらの機械は、国内の本社工場にある機械と同じものを導入していますので、日本と変わらない品質を保証いたします。この機種はアンリツ製の高精度パンチプレスですから加工精度の信頼性は抜群で、海外では非常に珍しい機械です。
  • ファイバーレーザー
    SPCC,SUS,銅,真鍮を高精度にスピード加工することができます。
  • タップ・カシメ
    NCタッパー、自動タッパー、カシメ機を用途別に用意しております。
  • 検査
    QCセクションでは、熟練検査員により全品検査を実施しています。国内の本社工場と同様の、工程内保証体制を構築するために、QC要員以外の各工程のオペレーターに対する検査教育を進めています。
  • 樹脂加工
    射出成形、金型
  • 組立
    ネジ止め、リベット、接着、シール貼付、箱詰め・梱包等のアッセンブリーも行っています。
    また、配線作業・組立作業やクリーンルーム作業等の、より高精度のモノ作り体制の準備を進めています。
  • 発送
    【日本(他国)への輸出】
    輸送便はエア(航空機)と船がありますが、重量物や大物は基本的に船便を利用しています。船便は毎週末に出港し、およそ2週間かけて日本へ到着いたします。
    出荷から通関、納品までの日程は、現地の休日なども関係しますが、通関手続きなどを含めて「約4週間」を目安とお考えください。
    エアの場合は中2日間でお届けできます(250kg以内はエアが割安です)。また、タイやベトナムなどへの手配も承ります。

    【フィリピン国内への配送】
    フィリピン国内の配送につきましては、すべて当社所有のトラック便にて配送しています。

海外工場

Overseas Factory
日本国内と同等の設備で高い信頼
     
アークテックフィリピンは、2003年に創業し、現地に進出した日系企業様、外資系企業様に精密板金部品・プレス加工・金型、アセンブリー製品の受注実績を持ち、その品質と信頼性に多くの取引先様より高い評価をいただいております。
弊社の国外の生産拠点アークテックフィリピンをご活用下さい!
     

2002年に、100%の海外子会社としてフィリピンに進出して以来、海外での生産メリットを活かした「モノづくり」をご提案しております。当社の特徴は、ただ単にコストだけを重視した、日本人スタッフ不在の『安い!でも、不安…。』な生産体制ではありません。

日本の本社との緊密な連携プレイと、国内と同レベルの生産設備、ノウハウ、品質管理体制を構築していることです。

アークテックフィリピンについて
  • 100%出資の単独進出自社工場です!
    合弁企業にありがちな、“進出国の常識”に振り回され、結果的にお客様にご迷惑をお掛けすることはありません。
    そして、何時にご連絡いただいても、日本人スタッフの対応が可能です。
  • フィリピン工場は、24時間稼働中です!
    3シフトの稼働体制が整備されました。2005年8月から、24時間稼働で操業しています。
  • 2006年生産体制の増強を完了!

    人員と加工設備(パンチプレス、NCタッパー、バリ取機、スポット溶接)を増強しました。

    2006年6月フィリピン工場を拡張!
    お客様の要求に適格にお応えするために、工場の作業床面積を拡張いたしました。
              設備増設により、手狭になっていた作業環境が改善され、スッキリしたレイアウトになりました。また、事務所、ミーティングルームも拡充され、お客様とのお打ち合わせも余裕が生まれました。

  • 新生産体制の拡充!
    板金加工設備の増強
    表面処理設備の拡張
    新生産管理システムの稼動
海外スタッフと国内スタッフの連携
   
海外工場は人件費コストの大幅な低減にメリットがありますが、ここフィリピンでは高学歴で優秀な人材が豊富だということも大きなメリットです。海外展開の問題点として聞く話に、「コストは安いが品質、納期、顧客対応に不満が残る」ということがあります。
    アークテックは、現地スタッフと国内スタッフとの業務連携、コミュニケーションを高めることで、国境を越えたお客様への貢献を目指しています。
  • 日本・海外の連携体制
    フィリピンの「デジタルセンター」では、工科大卒の優秀な現地スタッフが三次元CAD設計を行っています。テレビ会議システムによる本社技術者との綿密な打合せにより、仕様書作成、試作製品の三次元設計、検査用図面、NC加工データ等を作成しています。
  • トライアングル調達
    日本とフィリピン工場の連携で、中国やタイ、ベトナムに進出しておられるお客様へ、現地工場から直接供給できます。
恵まれたロケーション
アークテック株式会社では、アークテックフィリピンを開設いたしました。2003年に創業し、現地に進出した日系企業様、外資系企業様に精密板金部品・プレス加工・金型、アセンブリー製品の受注実績を持ち、その品質と信頼性に多くの取引先より高い評価をいただいております。
日本国内での研修
常時4名以上の研修生が、中・長期の教育訓練を受けています。
彼らとのコミュニケーションは、英語、日本語とタガログ語です。

認証取得

Obtained certification
 

アークテックフィリピンでは、品質と環境のマネジメントシステムであるISO9001:2000 及び ISO14001:2004の認証を取得するための活動を進めてまいりましたが、2006年11月に、ドイツの審査登録機関のテュフから、これらを同時取得いたしました。現在も、ISO9001:2015を保有しております。

これにより、アークテックフィリピンは、日本本社と同レベルの生産体制に、また一歩近づきました。