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プレス技術連載第8回
Q. 作業標準の作成
作業標準の作成で悩んでいます。現場は作成に非協力的で、事務局が作るしかありませんでした。ところが、それを守ってくれる様子もないのです。苦労して作っても、結局、新人の教育用に利用するしかないのでしょうか。


藍田良雄: 
作業標準は、通常ISOの文書体系の中では3次文書であり、Standard Operating Procedure(SOP)と呼ぶ企業もありますが、「作業標準」又は「作業手順書」が一般的です。JIS Z9900シリーズでは、「指示書」と訳しています。ISOの参考書や、
コンサルタントによると、作業マニュアルは現場の人に作ってもらうのが、ベストだと解説しています。
 確かに理想的方法はその通りですが、現実は貴社のような悩みを、ほぼ全ての企業が抱えています。
「現場は忙しいし、文書を作るのは苦手」
「現場の仕事は、モノの加工だ。なんで俺達がやるの?」
「今やっている俺のやり方が一番」
「上手くいっているのに、面倒臭い」
現場のこんな本音から、結局、部門長、リーダー達に協力してもらって、事務局が纏めることが多いようです。
 ところで、あなたの現場がやっていることを詳しく観察してください。あなたの現場の現状が、一番正しいと本当に言えるでしょうか?現状のやり方を基に、ISOの要求事項に不足する事を、必要最小限にシステムを組むのが、最もシンプルで賢いやり方だとコンサルタントは言います。でも、見直す必要が無いなら、今更標準化やマニュアルは要りません。勿論ISOも不要なはずです。事実は全く反対です。
 あなたも、そして現場も今のやり方に満足していません。効率が悪く、何度も不良を繰り返し、工夫も創造性も無い作業を、教えられたまま繰り返しているに過ぎないのではありませんか?あなた同様に、現場も苛立ちを抱えています。全員で一緒に取り組みましょう。「従来からの方法・手段が一番」という考え方を変えない事は危険です。現状の「当たり前」なことを一旦捨てて、理想的姿の「当たり前」を追求しましょう。
 作業標準書の内容は製品や工程、材料、ノウハウをはじめ、作業方法についても技術的によく理解していなければ作れません。
「作業標準」を作る別のねらいは、作業方法の指示伝達を正確に、そして確実に行なうためです。決められた事をきちんと行う事は仕事の基本ですが,これが簡単なようで意外と難しいことです。

柄守川我留男: 貴方の職場でも、個人の作業ごとに手順の違いや方法の違いが有るはずだ。品質や効率の良し悪しが、必ず発生している。仕事が出来る出来ないは、教育と訓練によって向上すると言われているが、本当だろうか?
 近頃の若い者、と言うより今の日本の産業人に10年前の技能力は無い。仕事に対する熱意、意欲、ガッツも減少している。残念な事に、中小零細企業ほど現場は汚れ乱れて、仕事のルールは守られていない。そんな職場に、ISOの導入のために詳細な作業標準を持ち込んでも、決して上手くいかない。無視、あるいは、なし崩しにルーズになるだけだ。だが、ほうっておくわけにはいくまい。作業のルール化は進めなければならないだろう。しかし、ISOへの取り組みの失敗事例では、文書過多による取得後の維持管理負荷の増大による担当者の疲弊と、不要に作られた規定や詳細過ぎる作業標準の弊害が報告されている。
 JISZ9901では、要求項目ごとに要求事項を満足するための手順を文書に定め、維持することが要求されていた。その意味では、JISQ9001では必ずしも文書化の要求はない。組織が必要となる範囲で文書化を行なえばよい。私が6年前に関わった板金加工会社では、94年版で作業標準を全く作らずにISO9001を取得した。標準作業は作業者が作るという考えもあるが、中小企業では難しいのが現実だ。通常は、現場の管理者が加工法や手順を決め、自分で作成しなければならない。その工程の内容や加工ノウハウを熟知している管理者が、作成するのが原則である。なぜなら、作成された作業標準を使って教育し、いかに作業者に守らせるかが重要なポイントだからだ。「やってみせる、やらせてみる、出来るまで繰り返す」この手順を繰返し行い、訓練する必要が有る。作業法を決め、教育・訓練を行なうのが現場管理者の責任である以上、毎日仕事をしている作業者が一番仕事を知っている?という安易な気持ちで現場作業者に作業標準作りを任せることは許されない。雪印乳業や東海村のJCOと同様に、マニュアルは存在しても、守られていないのでは非常に危険だ。遵守規定を作り、罰則を強化すれば解決する問題ではない。また、作業標準を現場に掲示してある企業を見かけるが、止めるべきだ。イラストや写真を使ったビジュアルなマニュアルは見栄えが良い。しかし、いったい何時、誰がそれを使うのか?
 作業標準は、あくまで教育用である。そして、訓練通りに作業が行われているかを、管理者が手元で確認するためのチェック用である。そして、規定時間内で手順通りに作業できるか、作業者の力量評価に使うモノである。作成後は、定期的に見直をする。見直しは1年、改定は3年、5年経ったら作り直すのが良い。また,特に重要なのは、作業標準決めた背景になぜそう決めたかという本質となるべき技術標準が確立されている事だ。この内容がどれだけ吟味され租借され、利用されているかがその企業の技術的なレベルと製品提供の実力を表す。作業者に伝えるのはこのことである。作業標準の表面上の約束事を理解させる事が重要な事ではなく、作業を行なう上で、何が原則なのかを教える事が一番大切だ。裏マニュアルや知ったかぶりの手抜き作業で起きた原子力事故や、医療事故を笑う事はできない。
 そして、技術伝承のためにも熟練作業者のノウハウの文書化は必要だ。コンピュータ化や海外移転、リストラ等で日本を支えてきた技能や知識が失われつつある。CAD/CAMやNC、図書館の本に書いてない知識・経験という、形の無いモノが中小企業の現場から急速に姿を消している。しかし、多少教育を受けた人はその事を忘れ、なんでも本に書いてあると思い込んでいる。実際の作業で必要に迫られ、自ら苦労して工夫したり、職場のホコリを被った遺産の中で見つけ出すまでは、いかに有用な事かを、誰も教えてくれない。

欧木普都生: 
作業の標準化は、ある作業を行なう時に一番良い方法・手順を探り出し、安定した品質とコストを追求するために行ないます。このための方法が作業手順や作業標準の作成です。貴方の職場では,これが形式的になっていませんか。度々作業の方法や手順を変えていたのでは作業の効率が悪いばかりか、結果として品質のバラツキが大きくなり、不良が発生する。また不自然でムリな作業は余計な時間がかかり、コスト低減のうえからはマイナスです。
作業標準の作成を行なう際の主要なポイントは、
・作業の洗い出し
一つの作業でも作業者毎にやり方は違うし、ベテランの作業方法が最善とは限らない。
技巧的すぎる方法を標準に決める事は、かえって不具合を発生させる。平均的よりやや難度を上げたレベルとする。
・表現は簡潔
視覚から頭に入るように、平易で読みやすく理解し易い表現を使用する。
作業をしながら読むことも考慮し、すぐ動作に移す事ができるような書き方を心がける。
・具体的な内容
抽象的な表現を極力避け、読み手に別な解釈を許さない書き方にします。
・作業のポイント、重要管理点
正確な作業をするにしても、最初から作業の手順を全部書き並べるのは、饒舌的過ぎて実用的ではない。
一連の作業のなかで、特に重要な点を詳細に記述します。
・作業者、管理者をはじめ、関係者の意見を十分に取り入れます。
・ビジュアル表現
文字だけでなく、写真やイラストを多く取り入れ、できるだけ簡潔な表現で説明し、重要項目の説明は、太文字や大文字にする。ビデオやCDによる音声や動きの有る説明は、さらに有功です。読んで覚えるより、目で見て覚える方法は視覚で捕らえることで作業の流れとノウハウを正確に作業者に伝えられる。
・用語などの統一
使用する用語、工具、設備、工程名などは統一して誤用や混乱を防止します。
・工程間のチェック
工程の前後が確認できるようにして、前工程、本工程、後工程で必ず確認しなければならない点を記述します。
 これはある現場での話です。使用した金型をしまう時に、刃先を清掃して油を塗布する作業者は少ない。ことに、ベンダーの金型などは、標準のまま使わずに刃先を焼き入れして硬度を上げ、かつ毎日使い終わった毎に、こまめに潤滑することで遥かに長く、精度良く使える。でも、そんな簡単な方法が行われず、メーカーも教えない。逆説的に考えれば、早く金型をだめにしてもらった方が、新品の買い替えも増え、メーカーの利益になる。寿命が長くなる方法を教えることは、自らの首を絞めるような事となる。そんなノウハウこそ、作業標準で決めることが大切です。
ISO川柳
手順書を 理解するマニュアルが 欲しくなり
(超初心者)
パートさん 上司を凌ぐ 大ベテラン
(コツは身体が覚えてる)
マニュアルを 読めない外国人に 教えられ
(言葉より中身)

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