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プレス技術連載第10回
Q. コンサルタントの選び方
ISOを取得することになり、コンサルタントを依頼しようと思いますが、選び方には、どんなことに注意したら良いのでしょうか?



藍田良雄: 
コンサル導入の目的を明確にする!
 コンサルタントを選定し、依頼するためには、企業はまず第1にISO導入の目的を明確にしてください。ISO導入によって何をやりたいのか、どのような改革をしたいのかを明らかにして下さい。その上でコンサルタントの話を聞き、目的に合った指導をしてくれる人を選びましょう。
■経営資源の活用の選択
 コンサルタントという優秀な外部資源を使うことはコスト、信頼性の点でも安心できる方法です。外部資源としてのコンサルタントを依頼せずに、自社だけで取り組もうとする場合には、内部資源としてそれ相当の優秀な人材を担当者とすることが要求されます。他社のシステムを参考にしたり、参考書や雛形文書をコピーして文書を作ってもほとんどは失敗します。当然なことですが、推進担当者はかなり頑張って勉強しなければなりません。独自で、機能的かつ有効なシステムを作り上げ、効果を出すのは、なかなか大変な作業なのです。
 反面、社内に優秀な人材を育て上げられるメリットを得られます。取得までの時間的な延長や、構築されたISOシステムの信頼性に多少の疑問が残ったとしても、社内に蓄積されたノウハウには得がたいものがあります。コスト・信頼性と人材育成・内部資源の活用、経営者は両者を天秤にかけて、選択をすることになります。
■取得までの期間
 ISOの取得が顧客から要求され、取得までのリミットを示されている場合は、信頼のおけるコンサルタントをできるだけ早く依頼して、期限までに確実にISO取得を目指さなければなりません。失敗や取得時期の遅れは、即ライバル会社に勝ちを譲ることになります。しかし、取得までの猶予が2年以上あるのならば、自社での取得に挑戦することも考えるべきです。コンサルタントはスポット的に何度か依頼すればよいでしょう。
■取得までのトータルコスト
 コンサルタント費用は安くありません。しかも形のない物にお金を払うわけですから、少しでも安く上げたいのは当然です。しかし、コンサルタント費用にこだわり過ぎると、方向を誤ることになります。社内にマネジメントシステムを構築し、業務を改革するためのトータルコストとして捉えましょう。
■専門家の使いこなし
 中小企業は、外部の専門家を上手に使いこなしているとはいえません。「コンサルタントに高い金を払ったのに、さっぱり効果が上がらない」、「所詮、外部から来たコンサルタントなんかに、わが社の事情がわかるわけがない」、企業の不満や怒りが聞こえてくるようです。一般的に企業がコンサルタントを依頼したということは、ただ単にアドバイスを受けるなどとは考えていません。文書作成はもちろん、教育・訓練、内部監査教育、審査申請、審査の準備、立会いから不適合の是正まで、すべてコンサルタントが手取り足取りでやってくれるものと考えています。何か問題が起こっても、自ら考えて行動を起こすことができずに、すべて支持待ちなのです。コンサルタントが新しい情報や、何か特効薬を処方して改善してくれるだろうという、"おんぶに抱っこ"を期待しています。経営者の中には"そのために金を出してんだろう""何でもやってくれるのが当然だ"と声高に要求する人もいるのです。このような考え方を修正しなければ、本当のコンサルタントの使い方が上手いとはいえないでしょう。
コンサルタントは本来、あくまで顧客に第三者としてのアドバイスを提供するのが仕事です。
 企業経営者の能力は、いわゆる経営資源の、人、物、金の使い方で判断されます。経営資源を合理的かつ効率的に運用することは、経営コストを減少させ、利益を増大することになり、経営が上手いといわれることになります。ISOに取り組む場合も、コンサルタントをいかに上手く使うかが経営者の能力です。
■経営者が面接し、決定する
 最終的なコンサルタントの面接と選定は、経営者が行います。ISOは経営者の想いを実現するためのマネジメントツールです。経営者がしっかりと話を聞き、自社の経営戦略を共にできる人物としてふさわしいかどうかを確かめて下さい。コンサルタントの方針が自社の目的とベクトルが合っているかはどうかが大切です。

柄守川我留男: 導入が成功するかどうかは、コンサルタント選びの段階でほぼ決まってしまう。しかし、これからISOを導入しようという企業がコンサルタントの良し悪しを、判断するのは易しい事ではない。中小企業のコンサルティングは、本当は大企業よりもかなり難しい。経営も不安定で、優秀な人材も少ない。業務の兼任が多く不透明なので、品質管理だけでなく生産システム全体の知識・経験を持つタイプのベテランが必要である。企業にあったシステムの設計能力と、規定が作れる実務能力が必要で、その意味で大手企業の経験はあまり役に立たないし、文書過剰なシステムとなりやすい。
 ところが、一般の企業やコンサルタント会社が行っているシンプルシステムは、一ヶ月以上時間をかけて企業の調査・分析を行って、コンサル自らがオリジナルのワンマニュアルを作って、システムを構築するやり方ではない。文書はコンサルタントが作りますと言いながら、雛形文書を教材に渡して講習方式で文書を作らせていく。あるいは、企業は苦労しながら勉強して文書を書かなければ、維持すらできないという言い訳である。短期間でシンプルなシステムが構築できると言いながら、実態は吊るしの既成服を、無理やり着せられているという事である。近頃はISOに取り組む企業が小規模になったせいか、又は不景気なためか低コストを売り物にしたISOビジネスが流行っている。審査とコンサルティングをセットにして、低価格と審査合格の確実性をアピールしている。受審する側には、願ってもない良い事ずくめのように見えるが、冷静に考えてみればそのからくりは簡単である、しかし悪質である。審査機関がコンサルティングをすることは禁じられている。そこで、別会社の指導機関を作り、コンサルティングを開始する。審査機関といえども、利益を追求する会社である事に、かわりはない。コストを無視したべらぼうに安いコンサルティングの見積りと、審査機関と一心同体という安心感で実績を伸ばしている。ところが、審査登録を済ませてしばらく経って、改めて他の企業の審査費用と比べてみると、自社が払い込んだ登録審査と定期審査費用の金額の大きさに愕然とする。審査機関にしてみれば、継続的な収入となる審査費用を確保できれば、別会社のコンサル会社の赤字は考える必要が無い、いわば撒き餌の様なモノなのだ。
 さらに悪質なフランチャイズ方式のISOビジネスに注意しなければならない。ISOとは無縁な組織が、地域ごとに加盟店を募集して2百万円以上の金を出させて、パンフレットや資料を配布する。その中には何と審査機関のマーク入り名刺や徽章まで有るということだ。コンサルの指導は、集合で3日間のみである。以降は通信教育であるが、6ヶ月で認証を取得させるという。どこよりも安く、早く、安心というこのパッケージに140万を投入した顧客は、代理店が手にする一件あたりの紹介手数料の金額と、定期審査の費用が通常の2倍近いことも知っているのだろうか?また、このコンサル組合が指定する審査機関は認定を取り消され、ホームページも閉じたままである。
 中小企業が独力でISOの認証取得の受験準備をするのは、通常は極めて困難なことだ。そこでISOの認証取得にあたってまず行わなければならないことのひとつは、外部のコンサルタントを選ぶことであるが、コンサルタントを選ぶ際に避けなければならない条件をいくつか挙げる。
コンサルタントの非選定基準
▼経験が5社以下で、評価出来る実績が無い。
▼審査機関と一体を売り物にする(コンサル費用と審査費用が曖昧で、審査費用が割高になるし、ISOでは禁止されている行為である)
▼汚れを嫌がるコンサル(製造業を指導するコンサルが現場に入るのを遠慮し、油の臭いを嫌うようではコンサル失格である)
▼取引先を指導した大手型指導のコンサル(安心感を持つ下請けもあるが、同じ業務、同じシステムは有り得ない。上手くいかない事が多い)
▼銀行などの紹介(断りにくいし、コンサルの出来が悪くても、当然文句が言いにくい)
▼県や商工会議所など、専門家登録を自慢する(本当はこんな資格は大したことはない?)
▼指導される側として謙虚になれない雰囲気
▼なんとなく肌が合わない(コンサルは相性が大事、相談しやすい相手を選ぶことです。)
▼カリスマ的コンサル(コンセプトや方法論にこだわりを持ち、企業の希望が通らない)
▼自分の都合優先(指導日が、コンサルの都合でコロコロ変わる)
▼土曜・休日・時間外に対応しない(いくらISOの為とはいえ、やはり仕事の納期が最優先だ。顧客の都合に合わせられないコンサルを頼むのは止めるべきである。ISOは、当然儲けるために取るのだから。)
▼中小の指導経験が少ない
(指導実績が大企業ばかりで、中小企業が少ない)
▼コンサル料金が高い(15万以上/日)
▼コンサル料金が安すぎる(5万以下/日)

(HPや雑誌などで、数十万円で認証取得と広告するコンサルがある。企業にとって魅力的であるが、それなりの知識と実績のある専門家が、それなりの成果を残す仕事の妥当金額ではない。結局安物買いとなるだろう)
▼コンサルと審査機関がセットになっている
▼移動時間が2時間以上
(コンサル事務所からの距離ではなく、自宅からの距離が重要)
▼専門分野が違う(担当するコンサルタントの経験が自社に合っていない)
▼コンサル事務所の規模が大きすぎる(当然に高コスト、大手型)
▼内部監査員養成が外部講習やオプション(費用が別に発生する)
▼厚い文書を作る(中小企業には維持できない)
▼薄すぎる文書(僅か数ページのマニュアルを自慢するが、役に立たない物もある)
▼審査機関が指定される(無名の三流機関を選ばされたり、審査費用が割高のことがある)
▼個人コンサル(費用は安いが、ISOの最新情報不足とISOのシステム構築に合わせて、5S、設備保全等の指導力の豊富さと総合力に疑問)
▼大幅な値引きに応じる(コンサルタント会社は値切られると、アウトプットを変更、所謂手抜きをする場合があるので注意)
▼6ヶ月以下の短期取得(マネジメントシステムであるISOを短期間で取得することは可能だが、習熟し定着することとは別問題だ。短期取得は失敗の可能性が高くなる。コンサルにとっては又新たな顧客が生まれることになるが)
▼気の弱いコンサル(社内にコンサルタントが入ってきた時の風当たりは相当に強い。人の好すぎるコンサルでは逆に押し流されてしまう)
▼製造現場を知らないコンサル
現場を知らず、また入ろうともしない。そのために的外れの指導が多い。大企業の管理職早期退職組コンサルタントや銀行系の大手コンサルタントに多く見られるタイプ。

欧木普都生: 欧木普都生:コンサルタントの選び方で、ISOを取得しようとする会社の将来が、大きく左右されます。上手くいけば業務改革で会社の業績が伸び、失敗すれば無駄な仕事と維持費用が経営を圧迫します。そして、コンサルタントの仕事内容により、年間数百万円の差がつくのです。ISOの成否がコンサルタント選定の時点でほぼ決まるのですから、くれぐれも、目先のコストだけでなく、内容で選びましょう。
 ISOに取り組んだ、こんな企業の声があります。「ISOを取得するためコンサルタントの指導を受けていますが、指導方法と態度に辟易しています。社長にはゴマをする反面、我々には高圧的です」、「現場の事に無知なくせに、知識の押し売りをします。ようやく文書を完成させましたが、これからも付き合うと思うと気か重くなります」
コンサルタントの目的は、会社を良くする事です。良いコンサルティングを受けることができれば、自社だけで苦労するよりも絶対に得なのです。
良いコンサルタントを使えば、作業のスピードが上がり、ISOの理解が高まり、より効率的で有用なシステム構築が可能になります。
良いコンサルタントを選ぶコツ
●複数のコンサルタントから説明を聞く
 コンサルティングの方法や内容は、その組織や個人ごとに同じものではありません。ほとんど全てのコンサルタントが、異口同音にISOの成功を約束しますが、本当にその言葉を信じて良いのかどうかを判断することは難しいことです。とりあえず、何社かのコンサルタントを呼んで説明を聞き、その中身をよく比較検討しましょう。
●取得目的に合わせてコンサルタントを選ぶ
 自社のISO導入の目的をはっきりと決め、その目的に合ったコンサルタントを選ばなくてはなりません。同じISOコンサルタントでも、現場の改善に重点を置くコンサルタントや、文書管理・ファイリングや電子化を得意とするITに強いコンサルタントもいます。また、作業の標準化をしなければISOは成功しないと考えているコンサルタントもいます。
 自社がISO導入によって、何をやりたいのか、どんな改善を行いたいのかをはっきりさせてからコンサルタントを呼んでください。
その上でコンサルタントの話を聞き、目的に合った指導をしてくれる専門家を選択しましょう。
●自社の受け入れ態勢で選ぶ
中堅以上の企業ならば、スタッフや文書の整備、管理の構築状態からみてスポット的なコンサルティングの依頼で充分です。しかし、コンサルタントを使わずに自力でやる場合には、相当に有能な人を推進役として当てることが必要です。参考書や他社のシステムを丸写ししても失敗しますから、推進役は一生懸命に勉強し、自社独自の、しかも機能的で有効なシステムを作り上げなければなりません。しかも、効果の上がるシステムを作り出すのは、なかなか大変です。
 自力でのシステム構築は、かなりの負荷を覚悟しなければなりませんから、規模の小さな会社ではコンサルタントを使って、全てのシステム構築を依頼した方が合理的でしょう。一方、誤ったコンサルティングを受けてしまうと、ムダな費用ばかり増大させて、しかも業務の効率を落とし、結局自社でやったほうがマシということになります。
●取得の総コストでコンサル費用を考える
 確かにコンサルタントに支払う費用は、かなり高額です。しかも、形のないモノにお金を払うわけですから、不安もあります。厳しい経済状況下では、少しでも安く上げたいと思うのは当然です。しかし、目先だけでコンサルタント費用を値切る事にこだわると、方向を誤ることになります。
●簡単取得を強調するコンサルタントは避ける
 「速く取得できる」、「楽に取得できる」、「安く取得できる」、「取得しないと生き残れない」、「取得すれば必ず良くなる」という説明に終始するコンサルタントは信用できません。ISOを登録しただけで売り上げが上がったり、新規の顧客が増えたりすることは、今時考えられません。 
●営業が上手すぎるコンサルは避ける
 取得できるまでの説明が流暢で、口をさしはさむ余地もないほどのコンサルタントの説明は、聞くだけなら良いのですが、実際の指導も流れるように進む保障はありません。営業にチカラを入れすぎる(上手すぎる)コンサルは避けたほうが賢明でしょう。
●自社の業務に詳しい
コンサルタント選定の時に、まず気になるのが自社と同じ業種のシステム構築経験の有無です。確かに業界に精通していれば、自社の事情をより早く、的確に理解してもらえ有効なのですが、そのことだけで選定の優劣は決められません。
 例えばプレス板金業界では、ISOの認証を取った多くの会社で、ISOシステムがうまく機能しているとはいえません。そして、その中には大企業専門のコンサルタントが指導していた事例がかなり多くあります。また、商社や機械メーカーあるいは組合などが音頭を取って実施しているグループ取得方式が有ります。しかし、良いシステムが構築されるという保証はありません。 
 同様にISOの専門家だから、全てのコンサルタントがISOの構築や指導に精通しているとは限りません。実際は、コンサルタントに資格や免許は必要ありません。例えば経験や知識がなくても、自分で勝手に名刺を作って始められる職業なのです。ISOを経験した早期退職者や審査員補研修を受講した程度の表面的な知識や限られた経験だけで始める人も多いので、注意が必要です。
●現場を重視するコンサルタント
コンサルタントを呼んで説明を聞くときに、すすんで現場を見ようとせずに、話だけで説明を済ませ、見積もりを提出するコンサルタントがいます。製造業のコンサルティングに現場の確認は、必須条項です。コンサルタントは熱意と行動力のある人を選ぶようにしましょう。
ISO川柳
先生と 煽て祭られ 反り返り
(俄かコンサル)
不適合予想 コンサルさんの 腕評価
(無責任社長)
今日は聞く だけど一年後には 教えてる
(混猿亭濫造)

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